EPS(1株当たり純利益)

EPSは「Earnings Per Share」「1株当たり純利益
単位は円です。

企業の当期純利益を株式数で割ったもので「企業がどれだけ効率よく利益を上げているのか」

EPSの数値が大きいほど、企業の収益性が高い

そのためEPSが上昇すると成長性や収益性が良くなったと解釈

EPS = 当期純利益 / 発行済株式総数

発行済株式総数が変わらない場合、当期純利益が増えればEPSの数値は上がり、利益が減少すると下がる傾向

要因 EPS
利益が増加する ※1 増加する
利益が減少する ※1 減少する
発行済株式数が増加する(株式分割・第三者割当増資など)※2 減少する
発行済株式数が減少する(自社株買いなど)※2 増加する
※1 発行済株式数が変わらない前提
※2 当期純利益が変わらない前提

EPS成長率

EPSは単年度の数値だけでなく、前年との比較、過去からの推移、成長率も合わせて確認

EPS成長率(%) ={ (当期EPS – 前期EPS) / 前期EPS }X 100

例えば前期のEPSが100、当期のEPSが120の場合のEPS成長率
EPS成長率={【前期EPS 120】-【当期EPS 100】÷【前期EPS 100】}× 100=20%
この結果、前期と比べて20%ほど1株当たりの利益が増加

EPS成長率がプラスであれば企業の業績は順調

配当性向の高い会社は株主重視、逆に低い会社は内部留保重視
上場企業の配当性向は、一般的に30~50%を目安

配当性向(%) = ( 1株あたりの配当 / EPS ) X 100

配当性向は、「企業が株主に対して当期純利益のうち、どのくらいの割合を配当金として還元しているか」

必ずしもEPSの増加=利益の増加ではない ・・・ 自社株買いなどによりEPSが増加

EPS(1株当たり純利益)とPER(株価収益率)の関係

PERの値が高いほど割高であり、値が低いほど割安と判断
想定株価も算出可能 株価=PER×EPS

EPS(1株当たり純利益)とは?計算方法、PERとの関係をわかりやすく解説|M&Aコラム
EPS(Earnings Per Share)は、日本語で「1株当たり純利益」と訳されます。本記事では、EPSがなぜ株主や投資家、さらには企業自体にとって重要なのか、どのように計算されるのか、数値をどのように解釈すべきなのかについてご紹介します。

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